自動運転など高度化する自動車の先進予防安全技術は、不安、危険を極小化させ、ドライバーに安全・安心を提供することが主たる目的です。
しかしその進化は同時に、車体修理業に対し、高度な知識・技術処理の追求を課し、怠ればその責務に対する追及が増す時代となったことも意味します。
今直面している問題をテクニックだけで克服するのは、困難を極めることは自明の理であります。
故意過失錯誤の検証というプロセスを充分に経ず、トラブルが発生した際、直線的かつダイレクトに、責任の所在の明示を求める社会の広がりに対し、腕一本、そのテクニック、特殊技術でカバーできる我が業界の対応範囲は、より限定されつつあります。
にもかかわらず、その認識を持ち得る工場経営者、技術者はいまだ一部、少数派であるというのは自動車補修メーカー皆様の共通の見解ではなかろうかと察します。
内製化が進んだとはいえ、いまだその鈑金塗装需要の70%が町工場で修理されている我が車体修理業界。
我が業界のみならず、自動車業界にとどまらず、車社会の枠組みを越え、社会全体、国民に対し、鈑金塗装のテクノロジーとテクニックの高度な融合による未来を指し示す-、我が国の自動車補修の正しい一歩のため、BPグランプリ2016がその一助となれれば業界人としてこれに優る喜びはございません。
何卒主旨をご理解、ご賛同いただき、ご出展賜りますようお願い申し上げます。
BPグランプリ2016 & 実演展示会 in TOKYO
実行委員長 石本 貴幹